51『四詠唱和』文化7年6月以降刊行(1810年:巻菱湖34歳)/ 館柳湾 校・巻菱湖 版下書

掲載本は、文政10年以降(1827年・菱湖51歳)の刊行本になります。『四詠唱和』は菱湖の義兄・館柳湾の校正ということもあり、菱湖が版下を手がけています。

52『廣三大家絶句』文化9年9月刊行(1812年:巻菱湖36歳)/ 大窪詩仏・菊池五山 撰 / 巻菱湖 版下書

『廣三大家絶句』は菱湖と親交があった大窪詩仏と菊池五山が関わっている書籍ということもあり、菱湖が版下を手がけています。

53『おあんものがたり おきくものがたり』弘化2年12月刊行(1845年:巻菱湖没後2年 / 題:天保8年・巻菱湖61歳)

刊行年は、末巻に「弘化二年乙巳十二月」と記載があります。菱湖題箋・菱湖題の筆年は「題:おあん物語」の裏面に「天保丁酉冬日三可書屋校刻」と記載のため採用しました。また「本文:おあん物語」の跋文を朝川善庵題・大竹蒋塘書により「丁酉十月」と記されており、「本文:おきく物語」の跋文も朝川善庵題・萩原秋巌書により「丁酉十二月」と記されていることもあり採用しました。

54『倭漢朗詠集』天保14年孟春以降刊行(1842年:巻菱湖66歳)

刊行年は記載が無く、序文を山内香雪識により「天保十四末癸夘孟春」と記されており、跋文には「天保十三年壬寅臘月 門人 喜多山暘麗謹書」と記されている事により、序文の記載を採用しました。

55『文晁画譜』文久2年正月以降刊行(1862年:巻菱湖没後19年)

刊行年は記載が無く、序文を歸耕堂主人識により「文久二年壬戌春正月」と記載があり採用しました。

56『春水画譜』明治32年3月刊行(1899年:巻菱湖没後56年)

刊行年は、末巻に「明治卅二年三月五日印刷・明治卅二年三月七日出版」と記載があります。

掲載画像は全て、巻菱湖記念時代館所蔵本になります。